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ライ麦畑でつかまえた

2016/10/06

ライ麦畑でつかまえた

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ライ麦畑でつかまえた 後記

「ワライ・オトコ」の二次創作において重要なモチーフといえば、 元ネタの"笑い男"がそうであるように、サリンジャーの小説「ライ麦畑でつかまえて」がありました。 言わずもがなタイトルの元ネタです。 小説の主人公ホールデンの夢はライ麦畑のつかまえ役でした。その夢が叶ったら彼は今日もライ麦畑を徘徊していることでしょう。

2016年の「世界の中心で中指を立てた馬鹿者にPVつけてみた」をもちまして、 2012年より続いていた笑い男モチーフのミクに関する制作からようやく一旦手が離れることになり、 暮らし向きも変わり、それからは人生で最も人らしい営みに恵まれていたように思います。 ただ一点、それまでの″病牀六尺″のような創作世界が、 がらんどうのようになっていたことだけはいつまでも寂しく思っていました。

一連の自作品については、これ以外はなく、これ以上もない。いつもそう思って描いており、 直ぐに次のものをというわけにはいかず。 かと言ってすでにもぬけの殻になったものを描き続けるのは作品生命を縮めるか今より矮小なものへ貶めることに なりかねないと危惧してもいて、基本的には残った動画を見守ることに徹し、物語を先に進める気はなかったと思います。 それが現在こうして今一度、笑い男モチーフのミクを描こうと思い立ったのは、 再びライ麦畑モチーフの作品と出会ったことでインスピレーションを得たからでした。

【IA】遺伝子組み換えライ麦畑【VOCALOID】は、2016年10月の投稿作でありました。 なぜ今私がIAを描いているのか訊かれれば、この動画でIAが使われていたためと言えます。 ミクとIAの出会いの描写は、作品の繋がりを手繰り寄せた個人的な体験に基づくことになりましたが、 困ったのは、自身の作品から知って頂いた方と繋がる術を絶っていた 当時、この文脈を説明することができなかったことでした。

インターネットで作品を公開すること、また公開されている状態であることが不安定な活動の中で、 作品が在るという今この瞬間にしか感じられない共感、描けない喜びが、このライ麦畑の出会いにはあったのです。 (Anded 2018/01/22)

ライ麦畑でつかまえた|The Art Of P.P.|AndedAlive

by:2018 Anded( @andedalive )

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