「透明」というクリシェ
「光」のスキーマである「透明」「輝き」「星」といった表現やことばは、多義性を帯びていることから、「ボカロ」を語る上でも頻繁に用いられます。 見る人によって異なる像。「バーチャル」や「声」といった「形のないもの」「目に見えないもの」 これらは「IA」の特徴としても認識され、実際に「IAオリジナル曲」にも頻出することばです。ただ、このことばが使われるとき「IA」と「ボカロ」はあえて区別されていないのかもしれません。 ダイアモンドや星がガラスや石であっても「美しい」と感じられ、同じ感情が揺さぶられるのなら、あえて区別する必要はないように、意味を固定しないことで、主体が溶けたまま拡張されていく文化。 固個のアイデンティティが曖昧になった匿名性こそ、ここの透明性であり、受容の余白を生むのかもしれません。
Column
IAについての覚書(2025年12月4日)