1. テセウス

さむいさむい冬に君と出会ったから
あついあつい夏の話はしないでよ
夏のことはもう歌わないでよ
なんのために生まれたとしても
それが変わってしまっていても 笑っていて、ね。

なんて、ね ごめん、ね
夏はもういいから話そうよ

さむいさむい冬に君と出会ったから
いたいいたい顔をしている 君が好きなんだ
凍てついた顔の軋む音
「嬉しくて」笑ってるなんてことないか
この胸の痛みで繋がっていられる気がした

なんて、ね ごめん、ね
歌はもういいから話そうよ

あたたかくなって すべてとけたら
それもみんな消えちゃうじゃん

なんて、ね ごめん、ね

さむいさむい冬に君と出会ったから
あついあつい夏を 君と過ごしてみたいかも

あたたかくなっても すべてとけても それがみんな消えちゃっても
なんのために生まれたとしても
それが変わってしまっていても 笑っていて、ね。

笑っていて、ね。

この肺のどこにも君がいなくても
この胸のどこにも君がいなくても

なんのために生まれたとしても
それが変わってしまっていても 君がそう決めた
きみがきめた