7. さびしそうな一冊の本

さびしくなんてなかったのは
あなたの残した言葉 あなたが繋いだ想いが
そばにいてくれたから
わたしだけの宝物になった

あなたに出会えたのは
さびしそうな一冊の本みたいに
あなたが誰かから奪われたから
みんなの「わたしのもの」になった

誰もあなたを知らない
盗んだ体で踊れば知らない人が手を叩く
まるであなたがいなかったみたいに
さびしそうなわたしだけの宝物になったのに

愛を奪われた
愛という言葉を

墓を荒らしたのは
あなたを盗むため 蘇る 蘇る 薔薇の名前
盲目の人がみている
聾唖の人がみている

さびしくなんてなかったのは
あなたの残したかたち あなたが伝えた想いが
そばにいてくれたから

その心が罪なのだ

だいじょうぶ 全て空想だ
誰もあなたを知らない
まるであなたがいなかったみたいに
さびしそうなわたしだけの宝物になったのに

愛を取り戻した
愛という言葉を

愛を奪われた
愛という言葉を